マルちゃんに演ってほしい役見つけた!〜「吹部!」を読んでの話。〜
こちらの本をご存知でしょうか。
ご存知ない方の為に説明すると、この本は、都立高校の弱小吹奏楽部に変人顧問・三田村(通称 ミタセン)が突如現れ、吹奏楽部を立て直し、全日本コンクール金賞を目指すという物語の小説です。
主人公は2人いて、
突然ミタセンに部長を押し付けられ、強制的に楽器変更させられたチューバ担当・鏑木沙耶。
音楽一家に生まれ育ち、音楽でも、高校から始めた野球でも挫折を経験し、目下父親と衝突中のオーボエ担当・西大寺宏敦。
です。物語はこの2人の視点で進んでいきます。
他にも個性豊かな吹奏楽部員が登場するわけですが、そんな部員を指導する顧問が、部員を凌駕する個性の塊の変人教師、三田村昭典、通称 ミタセンです。
このミタセン、余りにも変人過ぎて読んでて最初はイライラするんですが、彼の真意、彼の人となりが徐々に明らかになるにつれて変人具合がどんどんとクセになっていきます。
その内、“これ、実写化するなら誰がいいんだろう…?”と想像を働かせるに至った訳ですが…これ、マルちゃん(丸山隆平くん)だな、と。
ミタセン、確かに変人なんですよ、側から見れば。けどそれは、側から見ればなんです。他人とはちょっと違う感性で生きているだけなんですよね。何事も中心に音楽があって、何事も音楽というフィルター越しで見る…。そんな感性で生きているので、側から見ればド変人に見えるんです。
その、“他人とは違う感性で生きている”が故に側からは変人と思われている、という点がマルちゃんとダブったんです。
物語の最後に作中で唯一、ミタセンが教え子の気持ちに寄り添い、泣く描写があります。このシーン、マルちゃんだったらどう演じるのか…と想像しながら読み終えました。
西大寺くんや、もう1人主要キャラの男子生徒がいるのですが、その辺を後輩くんの誰かに演ってもらえれば面白いかな…とも思いますね。(個人的には西大寺くんはキンプリの永瀬くんとかしっくりくるかな…と思いますね。)
文体も分量もライトなので読書慣れしてない方にも読みやすいかと思います。是非、オススメです。